ボードゲーム 2007年




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2007年
皇帝年間ゲーム大賞 「インペリアル」 原題:Imperial

選考理由:「ディプロマシー」の外交と戦闘解決のシビアさ、「1830」の経営やのっとりが一手に味わえる。運の要素はないが、プレイする度に展開が変わるダイナミズムは感嘆に値する。(1回しかやってないけど)
 今後「ディプロマシー」の代替として普及するのではなかろうか、と思うくらいの名作認定。


最終ノミネート 「ウル」 原題:Ur
選考理由:陣取りの舞台となるタイルが、アクションタイルを兼ねており、アクションを行う度にタイルを交換していくため、文字通り刻々と盤面が変化していく新機軸。それでいて他国に侵攻するゲームのため、外交要素も入るという、タイルだから手軽そうだと甘く見てると痛い目にあう、手ごわいゲーム。

2007年皇帝年間ゲーム大賞 選考過程
[ノミネート作品](5点満点評価中5点、この中から大賞が選出される)
・ウル(ボード) 原題:Ur
 最終ノミネート受賞。

・スペースディーラー(ボード) 原題:SPACE DEALER
評価:世にも珍しい、リアルタイムアクションボードゲームというジャンルを切り開く野心作。一人2個与えられた砂時計をいかに無駄なく使うか、そしてリアルタイムでいかに短く思考をまとめるかという、普段使わない脳の部分を刺激される。

・ギガンテン(ボード) 原題:GIGANTEN
評価:99年と古いゲームらしいが、今年初プレイなのでノミネート。基本は競りゲームなのだが、ボード上の移動、輸送力の確保、原油の備蓄と相場の読みなど、多くの要素を割とシンプルにまとめているシステムに好感。

・インペリアル(ボード) 原題:Imperial
 大賞受賞。


[その他今年初めてプレイした作品](大賞の選考外、数字は5点満点評価)

将軍(ボード) 3
 ヴァレンシュタインの和風リメイク。塔の中に戦力を投入する戦闘解決ギミックが異色だが、シビアなバランスとアバウトな戦闘がちょっとアンマッチな感じがする。

アルカディア(ボード) 4
 陣取りはいいが、それで得た紋章を売却する際の相場は他人と結託する必要がある。共同経営型のゲームはちょっと苦手なので減点。

Salamanca(ボード) 3
 共存共栄タイプのタイル設置ゲーム。やはりご相伴にあずかるゲームなので減点。加えて得点計算も煩雑なのでいまいち。

イスファハン(ボード) 3
 ダイスを一杯振るのが楽しい人向け。

Zooloretto(ボード) 2
 カードゲームColorettoのリメイクだが、余計な要素が加わったせいで原作に遠く及ばなくなった。

パウワウ(カード) 3
 多人数パーティーゲームに最適。ハチマキにシャモジ型カードを差すエセインディアンが真剣な顔つきをしているのがおかしい。

クク(カード) 1
 トランプでいいじゃん。

ブクブク(カード) 3
 カードゲームにありがちな、手札が悪いという言い訳を、毎ラウンド手札を隣人に渡して全員ひと通りプレイするというシステムで排除した佳作。人数分のラウンドが発生するのがめんどくさいけど。

ノートルダム(ボード) 3
 ルイ14世(ボード)に近い感じだが、更に他プレイヤーとの関わりが減って、多人数ソロとなってる。

ケイラス・マグナカルタ(カード) 1
 原作の名を地に貶めてくれるな。偉大なる父の足を引っ張る意味で、コードネームを一茂と命名。もっともコードネームすらもう呼ぶことはないと思うが。

VOLLDAMPF(ボード) 2
 鉄道輸送ゲームだが、輸送の目的地が場所ではなく色であるため、路線封鎖などの要素が機能しないという、あまりに洗練されてないシステムにがっかり。

ディアボロの橋(ボード) 3
 2人で遊ぶアブストラクトとしてはいい線いってるが、星の数ほどあるアブストラクトの中からこれを選ぶほどの理由もない。囲碁と将棋とチェスという相手が悪すぎる。

Nottingham(カード) 1
 カードゲームにしてはルールが煩雑で、それでいてやることは3枚1組をいくつ完成させるかという絵合わせ。

ヒストリーオブザサムライ(ボード) 3
 原作History of the Worldの和風リメイク。まあリメイクは原作には及ばないというのが定石。やたら時間がかかる原作の弱点は受け継ぎ、神業のバランス調整は受け継げなかった模様。時代考証にも難があるし。




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