Civnetマルチ対戦史




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2000/2/28〜2000/2/29
激戦!ミカン帝国編

メンバー Mikan(本人)、Ikapri(中級者)、omasu(初級者)、JIU(初級者)、Tuft(素人)
条件 難易度King 7文明

2/28(月)
 我輩の名はミカン皇帝。当然ミカン帝国を率いる元首ということになる。まあ他の6人はみんな雁首といったところか。

 最初に川辺に建てたモスクワという都市が我が帝国の首都である。ちなみに名前はお抱えの占い師につけさせた。意味は特にない。響きが幸運であるというからつけただけだ。オリジナリティが云々という問題はこの際どうでもよい。しかしこの川、腹が立つことにほとんど資源がない川だったりする。資源のない川なぞ道路を引いた草原と大差はない。道路を引く手間がかからないだけましだが。ちょっと周りを見てみると、なんとアザラシがいよった。道理で寒い訳である。南極に近いらしい。

 更に探索をすすめるうちに、南西方向はすぐ海になってしまうことを発見。島国かと思いきや、一応北東に人がいた。バビロニアンというらしい。なんとも原始的な響きを持つ名前のこの種族と接触すると、相手はHumanだと占い師が告げる。ということは、このバビロニアンという文明を好むプレイヤーは2人。Ikapriかomasuに相違あるまい。どっちにしても、我が覇道の前に立ちふさがる位置にいるからには死んで貰うしかない。死体の名前などどちらでも知ったことではない。

 しかし倒す前に一応貰うものは貰っておくのが礼儀というものである。ちょっとColossusを建てたいが為に理系技術を先行させたところなので、Alphabetは持ってないかと持ちかけてみる。返答はPotteryをよこせである。我輩に向かってこんな高圧的な外交をする奴はomasuしかいない。どうやら死体の名前が決まったらしい。ただ、Potteryなんて泥こね遊びの方法をこちらは習得していないので、交渉は続く。我が帝国秘中の秘、死者を地中に埋める法、Celemonial Burialを教えてやってもいいと言ってみる。世間一般では死者は野ざらしにして鳥に食わせるのだが、それでは遺族も浮かばれまい。遺族を浮かべるためには遺体は地下に埋めるに限る。さすがにこの発想には驚いたと見えて、相手は正直に実はAlphabetは今開発中だと言う。まだαとβしか考えてないらしい。なんとも頼りにならん文明である。

 Militia同士で接触したのはいいのだが、敵の本拠地がどこにあるのか分からないのでは何とも不安である。攻めるにしても守るにしても、方向と距離を知ってからでないと対策のたてようがない。街を求めてうろうろしていると、突然バビロニアンから会見の使者が。「何のつもりだその兵は」という言葉の意味を考えるに、どうやら街の近くに来たらしい。更に暗闇を切り開くと、果たせんかな、そこには敵の首都バビロンが無人で横たわっていらっしゃる。思わず敬語が出るほどのおいしい状態で、こうなってはいかに「何考えてるんだぼけぇ」などとなじられようと、さくっと頂くしかあるまい。無血占領である。ついでにいつの間にか取得したらしいPotteryの技術も頂戴する。残念ながら金に関してはうちと同じ程度の貧乏国家らしく、たったの2しか貰えなかった。Palaceを売り払ってでももっと稼いでくれればいいのに。

 このまま進撃を続けて息の根を止めるのも悪くないが、いかんせん今攻め落とした戦力はMilitia。これでもう一つ都市を落とすと言うのは無理な相談である。場所だけは探りに行くが、さんざんうろついても落ち延びた先が分からない。とりあえずは都市の増設ということで、モスクワとバビロンの間にレニングラード建設。名前の由来は言うまでもないが占い師の決定したことで、我輩の知った事ではない。遠くではJIUが最初の都市を山の上に建てたがために全く成長ができなくなったとか、Tuftがモンゴルと接触して敗色濃厚だとか面白いニュースが漏れ聞こえてくる。が、そのモンゴルと接触するとなると他人事ではない。どうもCOM担当文明らしいので、滅ぼすのに良心の呵責なし。もっとも相手が誰だろうとそんなものを感じることは有り得ないのだが。

 何はさておき、我が帝国の精鋭兵器であるChariotをもって開戦のご挨拶を敵のボハラに向けて一発。平和条約破棄記念の祝砲という奴だが、これが事もあろうか敗北。どうもむこうさんは防備をしっかり固めてるらしい。今の国力ではこのChariotを作るのが大変なので、密かに着工中のColossus完成までは侵攻はお預けとする。モンゴルがTuft攻略に勤しんでいる間に、世界の7不思議、観光の目玉であるColossusモスクワに登場。世界中の羨望の的となる。これでモスクワの交易が倍増。我が帝国では税金というものを取らないので、全額技術開発につぎ込まれることとなる。税金と取らない以上、金がかかることもできないので、GranaryとかTempleなんてものを作る余裕などない。人口は自然増加をひたすら待ち、不幸な人が出そうになったらPhalanxを立たせてちょっと睨ませれば大抵は大人しくなるものである。

 Colossusの次は、世界中の技術を集めるべくGreat Libraryに着工。あとは黙っていてもうはうは技術が集まってくる仕組みである。付近に炭坑のあるレニングラードからはCaravanをよこさせて、完成を急ぐ。ただ不吉なのは、ローマTuftを滅ぼしてきたモンゴルがこちらにたむろってきていることである。バビロンとレニングラードはずらっと敵軍に囲まれており、辛うじて生産拠点は塞がれずに済んでいるだけである。敵軍はChariotやLegionを主力に、ずうずうしくもPhalanxまで連れて来ている。さすがに都市を陥落させる訳にもいかないので、Phalanxを二重に配置して、更に撃退用のChariotを量産し始める。来るべき大戦に備えておかねば。

 その合間に、暇なChariotを使ってバビロニアンomasuの残党をついに発見。南東隅でひっそりとシュメールなる都市に篭っていた。いっそ滅ぼそうかと思ったが、目の前でCity Wallなど作るものだから、腹いせに付近のSettlerを壊して帰る。防御力が3倍になっては勝ち目が薄すぎる。まあ都市一つでしかも財政はCity Wallで真っ赤な文明など、放置してもたかがしれている。しかも敵はPalaceを失い、汚職が大流行しているような程度の低い国家である。最初のミスを取り返すためにPalaceを自ら手放したという噂のJIUと心が通じ合うらしく、バナナ同盟なるけったいなものを結成。フンタなるゲームの背景となっている、大統領と大臣たちが競って私腹を肥やすバナナ共和国からとったらしい。しつこく勧誘してくる辺りが手に負えない。一生関わりたくない連中である。

 ローマTuft亡き後、同じ青でCOM操るインド登場。X状の大陸の北東部にいた文明に接触すると、有金全部と技術を全てを差し出すから平和を享受させてくれと哀願してくる。それを断ってまで平和条約を蹴る理由などどこにもない。貰ってから破棄すればいいのである。だがしかし、位置的にモンゴルに対する囮になってくれることが期待できなくもない。それに大戦を控えた今、うかつに戦力を減らすような真似はできないのである。例え防御力1のMilitia相手だとしても、攻撃力4のChariotが敗北する可能性は20%も存在するのである。我が帝国の誇る数学という学問を駆使すればこの程度の予測はた易いのである。という訳で放置決定。全財産と言ってもたかだか24なので、また金の貯まったころに脅しに行くことにする。


2/29(火)
 3都市では物足りないので、南西の安全地帯に新都市を建設。名前はパリである。いや別に我輩が決めた訳ではない。今日の気分はフランスチックなどと占い師が言うのだから仕方ない。

 バビロニアンomasuが、ついにバナナ同盟を脱出する決意を固めたらしい。「全てを売り払ってPalace作ったよ」などと自慢気に披露。つまりはあの忌々しいCity Wallも売り払ったということであろうか。試しにChariotを派遣してみると、確かになくなっている。これまた試しに都市を攻撃してみると、一撃で防衛軍壊滅。どうやらまた無人の都市ができあがったらしい。ここでいきなり占領してもいいのだが、ふとこのまま生かして属国化し、対モンゴル戦線に参加させることを考えてみる。考えてみたが、地理的にバビロンを挟んで反対側なので、結局のところ背後の危険分子にしかなり得ないことが判明。この大陸はX状になっているので、必然的にバビロンのある中央部を通ることになるのである。それに更に重要なことに、危険分子になるどころか、このまま千年放置してもただの役立たずでは生きている価値がない。それならMikan帝国の一都市として併合した方が皆幸せというものである。決断を下してChariot進入。ここにバビロニアンomasu滅亡。残るプレイヤーは3人となる。

 ちなみに待ち時間の長さから、緑のエジプトがHumanプレイヤーであることが判明している。となると、堂々とJIU帝国を名乗っているグレーを消去すると、ダントツでトップを走るエジプトがIkapriの文明となる。なんとも癪な話である。こっちがモンゴル相手に手を焼いているというのに、COM操るゲルマンが大人しいが為にぬくぬくと技術国家として成長を続けているらしい。こちらもさっさと大陸を制覇してぬくぬくしないと。

 秘密兵器のGreat Libraryが7割方までできあがる。これができれば、いかにエジプトIkapriが先進技術を開発しようと、こちらもそれを盗むことが可能なのである。まあ運良く対象の2文明にエジプトが入ればという前提はあるのだが、入るに決まっている。そうでなければこんなでっかいお荷物はない。そんな折に、よりによってエジプトでGreat Library完成の悲報が届く。涙がちょちょ切れんばかりの悲報である。秘密兵器は不発に終る。しかしこんなことでめげるMikan皇帝ではない。上を向いて歩こう、涙がこぼれ落ちないように。すぐさまAstronomyを開発し、工事対象をCopernicus's Observatoryに変更。星空を研究することにより、科学の発展を倍増させようという計画である。理屈はよく分からないが、実際倍増するという体験談があるのだから信じても良いのではなかろうか。ダイエット食品と似たようなものである。信じる者のみ救われるのである。

 とは言ってもまだ完成した訳ではない。レニングラードの炭坑による資源生産力を生かして、Caravan援助をさせたいところだが、今やそのレニングラード自身の存在が危うい。ここはChariotを増やすことに。さすが炭坑都市、Chariotが7ターンくらいで作れる。パリもなんとか生産に加わるようになり、さああと3ターンくらいしたら一斉に攻勢に出ると思っていたら、逆にモンゴルChariotからレニングラードが攻撃を受ける。幸いにしてPhalanxによる防衛軍が勝利を収め、これを合図にこちらのChariotが5台が反攻に出る。損害1台に対して、敵の包囲軍10ユニットちょいを壊滅させる。なんとも頼れる兵器である。このままモンゴル壊滅に向けて北西へと走るが、敵都市ボハラに突撃した4台のChariotが全部敗退。どうも呪われた都市らしいので、これを避けて少し西のニシャプールを陥落させる。

 ここで一息ついて、世界の7不思議第2弾、Copernicus's Observatoryをモスクワで完成させる。Colossusで倍増させた交易から得られた技術開発を更に倍にするという、恐ろしい戦略である。4,5ターンに一つ技術が開発できるこのスピードがたまらない。何はさておき、次に作るべくは大陸中の都市の不幸な人を救うJ.S.Bach's Cathedralである。すると欲しい技術はReligion。それと、エジプトのGreat Libraryに盗まれるとしゃくなので、無効にすべくUnivercityの技術を目指す。さくさくと技術を進めながら、合間にChariotを作ってモンゴル討伐も忘れはしない。こんな危険な連中は壊滅させないと安心できない。しかし呪われたボハラに突撃する度に敗れるようでは侵攻は遅々として進まない。

 この時点でゲームがハングすることが多すぎて、3人合意の上でついに没収試合に。一応トップにいるエジプトIkapriを判定勝ちとする。もっと時間があれば、モンゴルを倒して大陸丸ごと手に入れて、政治体制を変えてより効率的な帝国を築き上げて世界に君臨する予定であったのに、実に残念なことである。BC240年にて終了。


<試合結果>
エジプトIkapri  ゲルマンと接しつつも、大陸の大半を制して終始順調にトップを走る
Mikan帝国Mikan  モンゴルとの戦闘に一生を費やし、トップを奪い損ねる
JIU共和国JIU  宮殿を売り払い、狭い島国にピラミッドを建ててささやかな余生を過ごす
バビロニアomasu  自ら首を絞めてMikanに差し出す
ローマTuft  ゲームシステムも覚えないうちにモンゴルに占領される




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