Civ2 Gold 地形解説




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☆地形とは
 地形には2種類の意味がある。一つは戦略マップ上で移動するための地形、もう一つは都市マップ上の、内政範囲としての地形である。
 前者で関連する項目は移動消費量と防御率。ユニットの移動力をどれだけ消費するか、それとその地形で防御した場合どれくらいのボーナスがつくか、である。
 一方後者の項目としては、食料、資源、交易生産がどのくらいあるかというのが焦点になる。
 Settler(開拓者)による各種地形改善コマンドは両者に関係する。生産力が上がる場合もあれば、地形が変わってしまったり、また道路や鉄道を敷くことによって移動力消費も変わる。

(以上前作と同じ、2ではEngineerによる地形変更が可能になったことくらいが変更点である)

☆防御ボーナスとは
 戦闘時に、防御側には現在いる地形に応じてボーナスが得られる。一般的に、移動力消費が大きい地形は防御ボーナスが高い。なおこのボーナスは攻撃側には得られない。


☆移動力消費とは
 原則的に、移動先の各地形固有の移動力消費量に従う。地形Xから地形Yに移動する場合、地形Yの移動力消費量が適用される。なおこのとき、残り移動力が地形Yの移動力消費量より少ない場合は、移動できない場合がある。
X→YならYの地形の移動力消費量が引かれる。

例外1:XにもYにも道路が敷かれていた場合
 移動力消費は地形に関係なく1/3である。つまり移動力1のユニットでも、道路上を移動する場合は1ターンに3マス進める。
 XとYの片方にしか道路がない場合は、道路ボーナスはなく、普通の移動と同じになる。

例外2:XにもYにも川が流れている場合
 道路同様、移動力消費は地形に関係なく1/3である。但し道路との違いは、川には流れの方向があるので、1/3になるのは流れに沿っている場合のみである。
 ちなみに2から川は道路と同様の地形改善扱いとなった。ジャングルに流れる川という場合も有り得る。生産効果も道路と同じ扱いになっている。

例外3:XにもYにも鉄道が敷かれていた場合
 移動力消費は地形に関係なく0である。つまり鉄道が敷いてある限り、ユニットは無制限にどこまでも進める。
 XとYの片方にしか鉄道がない場合は、普通の移動と同じになる。
 道路や鉄道ボーナスは、移動元の方が優先される。つまり、
    Xが鉄道でYが道路の場合は、鉄道移動となる。Xが道路でYが鉄道の場合は、道路移動となる。
 道路→鉄道は移動力を1/3消費する。

 鉄道→道路は移動力を消費しない。

例外4:Explorer(探検家)等の場合
 Explorer(探検家)、Partisan(パルチザン)、Alpine Troop(登山兵)の3ユニットの移動力消費は地形に関係なく1/3である。そこに道路があろうと川があろうと1/3消費するが、鉄道がある場合は鉄道移動ルールが優先され、移動力消費は0である。

例外5:航空ユニット及びミサイルユニットの場合
 航空ユニット(前作から種類が増えた)とミサイルユニット(核ミサイル以外に巡航ミサイルが登場)は、地形に関係無く、1マス1移動力を消費する。


☆地形改善とは
 Settlerにより、地形に改善を施して生産性を上げることができる。可能なコマンドは道路敷設(R)、灌漑(I)、鉱山(M)の3種類が主で、この内灌漑と鉱山は両立しないのでどちらかしか存在できず、重ねると後から実行した方に置き換わる。
・道路敷設(R)
 交易を+1する効果と、ユニットの移動消費を1/3にする効果がある。どちらも序盤から極めて重要であり、所要ターンも少ない(平地なら1ターン)ので、とにかく自領には道路を張り巡らせることを心がけること。
・灌漑(I)
 食料生産を+1したり、森を切り開いて平地にする。食料生産+1の場合は、隣接(テンキー1379方向)したマスに水源(海、川、もしくは既に灌漑したマス。オアシスは除く)が必要である。やや所要ターンが長いので敬遠しがちだが、食料生産が向上することは都市レベルの向上に繋がるので、軽視はできない。余裕ができたら実施した方が良い。
・鉱山/植林(M)
 資源生産を+1〜+3したり、平地や草原に植林して森にする。所要ターンが長く、また効果のある地形が限られるので、使用頻度は低い。植林に至ってはほとんど意味がない。
・汚染除去(P)
 汚染の発生したマスで実行することで、汚染を除去する。汚染はIndustrialization発見後から出現し、資源生産の多い都市ほど汚染の発生する確率は高まる。汚染されたマスは全生産が半分になり、また全世界で汚染されたマスが一定数を超えると地球温暖化により世界中の地形が変化する。ろくなことがないので、発生したら即座にこのコマンドで除去するべし。

 また技術取得により可能なコマンドとして、以下のものがある。
・要塞建設(F) 必要技術:Construction(建設)
 要塞ができた地形は、防御効果として+100%が発生し、複数のユニットがスタックした状態で攻撃を受けて敗北しても、1ユニットしか消滅しない。(都市以外の一般地形ではスタックしたユニット全てが消滅する)
・線路敷設(R) 必要技術:Railroad(鉄道)
 道路が既に引かれたマスの上でRコマンドを実行すると鉄道を引くことができる。移動力消費が0になる(上記☆移動力消費とは 参照)効果と、食料、資源、交易の生産性が+50%される(端数は切り捨て 1→1、2→3、3→4、4→6、…)効果を併せ持つ。メリットが素晴らしく大きいので、片っ端から鉄道化することが望ましい。
・農地建設(I) 必要技術:Refrigeration(冷凍)
 灌漑がされたマスの上でIコマンドを実行すると農地を作ることができる。食料生産が更に+1される。冷凍技術がかなり終盤の技術なので、実用度は今一つ。
・地形変更(O) 必要技術:Explosive(爆薬)
 厳密に言うと、Explosiveを発見後に作成できる、Settlerの上位版であるEngineerが使えるコマンド。山を爆破して丘にしたり、砂漠を生き返らせて平地にするなど、土地の種類を劇的に変化させる。悪い地形を一掃して見違えるほど素晴らしい都市にできる重要コマンド。
・空軍基地建設(E) 必要技術:Radio(無線)
 空軍基地ができたマスには航空ユニットが滞在できる。航空ユニットは一般地形では燃料切れで墜落してしまうので、空軍活動をするには重要なコマンドだが、この時代になったらさっさと核ミサイルを撃つ方が話が早いのでまず使わないコマンド。


☆全地形の紹介

・Grassland(草原)
移動力消費:1 防御ボーナス:+0%
生産性:
基本 Grassland(Shield)(資源付き草原)
食料資源交易 食料資源交易
基本200 210
道路(R)(1T)--+1 --+1
灌漑(I)(5T)+1-- +1--
鉱山(M)(10T)Forest(森)
変更(O)hill(丘)
 良い地形。食料生産が多いので、この地形の数で都市の将来性が決まると言っても過言ではない。特殊地形の資源付き草原は登場率が高く、複数固まって存在する場合もよくあるので、都市建設の際はこれをいくつ内政範囲に含めるかが基準となる。
 序盤の内に道路を敷いておくと交易が得られる。灌漑で食料も増えるが、専制政治では生産力3を2に減らされるので政治体制を変えてからで十分。


・Plains(平地)
移動力消費:1 防御ボーナス:+0%
生産性:
基本 Buffalo(牛) Wheat(麦)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本110 130 310
道路(R)(1T)--+1 --+1 --+1
灌漑(I)(5T)+1-- +1-- +1--
鉱山(M)(15T)Forest(森)
変更(O)hill(丘) Pheasant(雉) Silk(絹)
 良い地形。食料と資源が得られ、土地改善により発展性もある。序盤から道路と灌漑をしておくと、交易・食料収入が上がるが、草原に比べると手間がかかる。
 特殊地形は食料か資源が+2されるので、かなり旨味がある。特にBuffaloは優先的に取りたい地形。


・Forest(森)
移動力消費:2 防御ボーナス:+50%
生産性:
基本 Pheasant(雉) Silk(絹)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本120 320 123
道路(R)(2T)--- --- ---
灌漑(I)(5T)Plain(平地) Buffalo(牛) Wheat(麦)
鉱山(M)(5T)不可能
変更(O)Grassland(草原)
 ちょっと良い地形。資源が2あるところが序盤はありがたい。
 但し地形改良による生産性の向上がないので、ゲームが進むにつれて価値が低下する。都市を建設する場所には向かないので、灌漑により平地にしてしまった方がよい。
特殊地形のSilkは森の弱点である交易がカバーされたオールマイティな地形。


・Ocean(海)
移動力消費:1 防御率:+0%
生産性:
基本 Fish(魚) Whale(鯨)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本102 302 223
道路(R)不可能
灌漑(I)不可能
鉱山(M)不可能
変更(O)不可能
 特殊地形なら良い地形。陸上ユニットが進入するためには、輸送船舶ユニットに乗る以外に方法がない。都市を作ることも当然不可能だが、内政範囲に含めることは可能。
 交易生産が2あるが食料生産が1で、更に地形改善は不可能なので、通常地形の場合は価値は低い。但しCiv2では都市施設により、海の食料生産や資源生産を増加させることができるようになったので、将来的な価値はそれなりにある。
 特殊資源の鯨は序盤としては最高の地形。改善ができないことが唯一の難点だが、これ一つだけでかなり助かること請け合い。鯨と比較するとかすむが、魚も食料生産が3あるので序盤から使いやすい地形。


・hill(丘陵)
移動力消費:2 防御ボーナス:+100%
生産性:
基本 Coal(石炭) Wine(ワイン)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本100 120 104
道路(R)(2T)--- --- ---
灌漑(I)(10T)+1-- +1-- +1--
鉱山(M)(10T)-+3- -+3- -+3-
変更(O)Plain(平地) Buffalo(牛) Wheat(麦)
 ちょっと良い地形。基本値では食料1のみの悪い地形なのだが、鉱山を作ることで資源生産が+3されるという発展性を持つ。
 灌漑で食料生産も増やせるが、鉱山との共存はできないので、どちらかしか残らない。普通は鉱山を作る方が圧倒的に得である。隣接地に水を引くために一時的に灌漑する程度。
 特殊地形の石炭に鉱山を掘ると資源生産は5になり、ゲーム中最大となるが、その割にグラフィックが地味なので見落としやすい。またワインは交易が4もある上に、鉱山を掘ると資源が3になる素晴らしい地形。


・Swamp(沼)
移動力消費:2 防御ボーナス:+50%
生産性:
基本 Peat(泥炭) Spice(香辛料)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本100 140 304
道路(R)(2T)--- --- ---
灌漑(I)(15T)Grassland(草原)
鉱山(M)(15T)Forest(森) Pheasant(雉) Silk(絹)
変更(O)Plain(平地) Buffalo(牛) Wheat(麦)
 悪い地形。基本は食料1のみで、地形改善では地形が変わってしまう。時間はかかる(約15ターン)が、草原か森に変えてしまった方が良い。
 特殊地形に関しては良質な地形だが、発展性がないのが難点。


・Jungle(密林)
移動力消費:2 防御ボーナス:+50%
生産性:
基本 Gems(宝石) Fruit(果物)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本100 104 401
道路(R)(2T)--- --- ---
灌漑(I)(15T)Grassland(草原)
鉱山(M)(15T)Forest(森) Pheasant(雉) Silk(絹)
変更(O)Plain(平地) Buffalo(牛) Wheat(麦)
 悪い地形。前作では沼とグラフィックが酷似していたという苦情があったため、見分けやすく変更したらしい。これも草原か森に変えてしまった方が良い。
 特殊地形はどちらも資源が得られないが、Fruitなら序盤は使いやすいかもしれない。ただ出現率がかなり低いが。


・Desert(砂漠)
移動力消費:1 防御ボーナス:+0%
生産性:
基本 Oasis(オアシス) Oil(石油)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本010 310 040
道路(R)(1T)--+1 --+1 --+1
灌漑(I)(5T)+1-- +1-- +1--
鉱山(M)(5T)-+1- -+1- -+1-
変更(O)Plain(平地) Buffalo(牛) Wheat(麦)
 悪い地形。沼や密林に比べれば地形改善ができるだけましだが、結局は特殊地形しか利用価値がないようなもの。丘陵と同様、灌漑と鉱山は両立しないので、どちらかを選択することになる。どっちにしても+1しかされないので、そんなことで悩むよりも他の地形を選んだ方が賢明である。
 特殊地形は他に比べるとやや価値が低いが、灌漑や鉱山で地形が変えられないのでそのまま使うしかない。


・Mountain(山)
移動力消費:3 防御ボーナス:+200%
生産性:
基本 Gold(金) Iron(鉄)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本010 016 040
道路(R)(8T)--- --- ---
灌漑(I)不可能
鉱山(M)(10T)-+1- -+1- -+1-
変更(O)Hill(丘) Coal(石炭) Wine(ワイン)
 悪い地形。食料生産が全くないので、よほど人が余らない限りは利用することはない。 一応鉱山により資源生産が+1されるが、最初から使わないことを想定していた方が良い。高い防御ボーナスを生かして、軍事的な要害だと割り切るべき。
 特殊地形の金鉱は交易生産が6もある強烈な地形だが、これを利用するにもやはり食料がネックになるので、序盤は難しい。


・Tundra(ツンドラ)
移動力消費:1 防御ボーナス:+0%
生産性:
基本 Game(狩猟) Fur(毛皮)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本100 310 203
道路(R)(1T)--- --- ---
灌漑(I)(10T)+1-- +1-- +1--
鉱山(M)不可能
変更(O)Tundra(ツンドラ) Game(狩猟) Fur(毛皮)
 ひどい地形。食料1だけで、基本的に利用価値がない。これが存在するということは、マップの上端か下端に近いという位置把握以外には使い道なし。
 特殊地形はいくぶんかマシだが、地形改善の効果がほとんどないので使いにくい。ちなみに狩猟と毛皮の何が違うのだろうか。


・Glacier(氷河)
移動力消費:2 防御ボーナス:+0%
生産性:
基本 Ivory(象牙) Oil(石油)
食料資源交易 食料資源交易 食料資源交易
基本000 114 040
道路(R)(2T)--- --- ---
灌漑(I)不可能
鉱山(M)(15T)-+1- -+1- -+1-
変更(O)Tundra(ツンドラ) Game(狩猟) Fur(毛皮)
 ひどい地形。前作ではArcticと表記されていたが、実態は生産がまるっきりない上に地形改善もできない弁護のしようがない地形であることに変わりは無い。地形変更してもツンドラ→砂漠→平地とまともな地形にするのに3回も必要。ツンドラ同様、マップの上端・下端付近でしか見られない。相変わらずグラフィックが酷似しているので見分けにくいが、相変わらずどっちも不要なので見分ける必要がない。
 特殊地形のIvoryならまだなんとか使えそうだが、これを使いたいがために内政範囲にわざわざ他のGlacierを入れるほどの価値はない。




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