Civilization III 前作との違い




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前作からの変更点(マニュアルより)
 <一般編>
 ・文明特性:今まで単なる名前であった文明に特徴がつけられる。各文明は2つの属性と1つのユニークユニットを持つ。

 ・命令ボタン:現在下せる命令が画面中央下部にボタンとして出てくるように。従来のインタフェースよりやや向上。(確かに何もコマンドが画面に出てないのは不親切過ぎ。Civ初心者の「何をやったらいいのかさっぱり分からない」という声をやっと取り入れたらしい。)

 ・文化:各都市や文明は文化ポイントを持ち、7不思議や特定の施設(寺院、図書館等)の存在により毎ターン上昇する。都市の文化ポイントが一定値貯まると国境が広がり、文明の文化ポイントが高いと国境を接している都市が配下になってくることもある。軽視すると都市がごろごろ敵に寝返って痛い目に遭う。

 ・蛮族:従来どこからともなく雲霞の如く湧いてきたが、今回は中立地帯に拠点を構えて、そこから出撃してくるようになる。捕まえると身代金を要求できた貴重なカモであったリーダーはいなくなり(このコンセプト自体無理があったとようやく気付いたのだろう)、拠点を潰すと収入が得られるように。なお都市を占領はしない。単に荒して帰るだけ。


<ユニット編>
 ・維持費:従来ユニットの維持費はシールドというのがこのシリーズの常識であったが、今回は維持費は金で支払うことに。しかも管理は都市毎ではなく文明単位。つまり一杯ユニットを作って一杯戦争をしなさいということらしい。

 ・所属都市廃止:ユニットに所属都市という概念がなくなり、どこで作られたユニットかいちいち管理する手間が省けるように。共和制や民主制の戦争未亡人を表現した不幸な人は、今回「厭戦」という概念で表現している。

 ・アップグレード:上位ユニットへのアップグレードは、2のLeonard's Workshopを作った文明のみの特典だったのが、金さえ払えば誰でもできるように。3のLeonardはアップグレード費が半分になるだけ。まあUP費は1ユニット当たり数十G請求されるので、半分になってくれればそれはそれで助かるんだけど。

 ・外交官とスパイ廃止:ユニットの形では出なくなり、各種搦め手は膨大な金を払って実施する。大使館設立は数十Gだけど、技術を盗むとかになると数百Gかかるらしい。(伝聞形)

 ・キャラバン廃止:Civシリーズ最重要ユニットと言われるキャラバンが廃止。7不思議の建造補助手段は事実上なくなる(1つだけあるけど)。都市間の貿易という概念がなく、文明間の資源取引など、貿易はより上のレベルで表現されることに。

 ・開拓者と労働者:従来都市建設と地形改善の両機能を備えていたSettlerユニットが、機能別に2つのユニットに分割。Settler(開拓者)は都市建設のみ、Worker(労働者)は地形改善のみ。Settlerを作ると人口が-2され、非常に作りづらくなった。

 ・捕獲:非戦闘ユニット(Settler、Worker、間接射撃ユニット)は敵に攻撃された時点で無条件に捕獲される。Settlerは捕獲されるとWorker×2になる。間接射撃ユニットは今回特殊な位置付けになったので(後述)、非戦闘ユニット扱い。なお捕獲した文明がそのユニットを作れる技術を持ってないと、捕獲ではなく破壊になる。

 ・火力廃止:一回のダメージ量を示していた火力パラメータは廃止。マニュアルには「戦闘が進化したので」とあるが、ほんまかいな。当たればでかい、というのをどう表現してるんだろう。

 ・爆撃:間接射撃ユニットや戦闘船舶、飛行機は通常攻撃とは別の爆撃能力を持つ。反撃を受けない間接射撃(それでも投石器なんかは射程1だけど)であり、効果対象はユニットだったり土地改善だったりでランダム。あまり当てにはならない。なお爆撃だけでは都市の占領・ユニットの破壊はできない。

 ・リーダー:新機能。ユニットが戦闘で勝つとランクが上がることがあるのは従来と一緒だが、今回はランクが4段階あり、最高ランクで勝つとリーダーが出ることがある。リーダーは軍隊編成能力と建造補助能力がある。7不思議の唯一の建造補助はこれだけ。使うとリーダーは消える。短命らしい。

・軍隊:リーダーに軍事ユニットを搭載するような方法で、3ユニット合同の軍隊を作ることができる。軍隊は1ユニットとして活動し、能力は3ユニットの平均、HPは3ユニットの合計ということでやけにタフなユニットになる。輸送船等に載ると3ユニット分場所を食う。


<土地と移動>
 ・天然資源:従来はその土地に生産ボーナスがつくだけであったが、今回は他に2種類のゲームコンセプトが増えた。戦略資源と贅沢資源である。戦略資源は鉄や石炭等、それがないと作れないユニットが多数(というかほとんど)発生。文明で一つ持っていればいいのだが、国境内の資源マスから首都まで道路が引かれてないと持っていることにならない。持ってさえいれば量的なことは気にしなくてもいいが、ある日突然消えることがあるのが厄介。贅沢資源は、都市と道路で繋がっていると、その都市に種類分の幸せな人が発生する。2種類あれば各都市2人なので、かなり効果はでかい。3種類の資源の区別は、暗記以外に方法はない。

 ・淡水と灌漑:従来灌漑は水源に接していれば可能だったのが、今回から海水からは不可となって淡水の重要性が各段に増した。接しているの定義が縦横のみから斜めありになっただけ少しマシだが、淡水がない島などどうにもならない。Electricity(電子工学)を開発すればこの制限がなくなるが、淡水のない状態でElectricityは開発する時代まで生き残ることはできまい。

 ・森の伐採:Workerに森を伐採させて草原にさせると、付近の都市に10シールドほど一時ボーナスが渡される(Colonizationのアイディアを持ってきたらしい)。今回草原や平地に鉱山を作れるので、森を伐採して困ることはあまりない。鉱山作るのにえらく時間がかかることさえ我慢できれば。

 ・コロニー:都市より一段下の扱いで、Workerはコロニーを作れる。国境外の戦略資源・贅沢資源を入手するには資源上にコロニーを作り、コロニーを道路で接続してやる必要がある。なおコロニーは国境内に入った時点で消滅する。敵国境内に入っても同様なので、単なる一時しのぎ。速やかにSettlerを送り込んで都市を作るなり、文化度を上げて国境を拡張するなりしないと敵に奪われる。

 ・川:1では地形の一種、2では地形改善の一種、3ではマスとマスの境に流れるものにまた扱いが変わった。川沿いの移動は昔は道路と同様の効果があったが、今回はなし。逆にペナルティとして、川を渡る道路(=橋)はEngineering(工学)を開発するまでは道路移動ボーナスなし。まあ昔は橋という技術を開発しないと掛けられなかったのに比べれば緩い方か。生産ボーナスとして商業+1があるのは昔から一緒。あと川を渡る戦闘は防御側にボーナスがつく。

 ・高度:丘と山に乗ったユニットの視界に高度の概念が入る。それぞれ周囲2マスまで見えるようになるが、丘から山の向こうは見えない。平地から丘や山の向こうは見えない。細かい変更点だが、移動してると意外にリアルなことに気付いてちょっと気持ちいい。


<都市>
 ・商業:昔は矢印(技術と金の元)のことをTrade(交易)と呼んでいたが、3ではCommerce(商業)と呼ぶことに。これでやっと技術のTradeと国家間の取引との区別がついた。何でもっと早く変えなかったのか不思議でしょうがない。ちなみにTradeという技術名もなくなってすっきり。3でTradeとは国家間の取引のことのみを指す。

 ・生産キュー:ありそうでなかった生産キュー。都市の生産物を予約することができるように。相変わらずCOMに任せるとお馬鹿さんな生産をするので(3では細かく指示できるだけマシだが、面倒なので結局お馬鹿さんなまま)、意外に重宝する。ちなみに最初どうやってキューに入れるかしばらく操作が分からなかったが、Shift+クリックでキューに入る。Shift+Qでキューのセーブ、Qでキューのロードができるので複数の都市で同じことをさせたい場合に便利。結局キーボードなしでCivをやるのが無理なのは今も昔も変わらない。

 ・生産指示:都市生産AIが頻繁にこれはこっちにした方がいいとか指示を仰いでくる(仰いでるのか指示してるのかよく分からないけど)。水道や病院絡みに多い。施設の生産が終わるとやはりいちいち指示を仰ぎにくる。おすすめを出してくるだけいいけど。なおユニット生産完了時は勝手に次の生産物をAIが決定する。気付くと7不思議を作り出してることがよくあるので注意。なお今回7不思議は同一のものを複数都市で作ることができなくなり、また既に完成した7不思議を作ることもできない。気付かないフリして次の7不思議に向けてちゃくちゃくとシールドを貯める手は封じられたことになる。

 ・都市執政官:という名前のAIが各都市生産物を管理してくれるらしいが、そんなものに任せっきりにするようじゃとても勝てない。一応プレイヤーのクセを学習するらしいが、毎回プレイの度にリセットされる学習だったら終盤にしか役に立たないことになる。

 ・生産変更ペナルティ廃止:キャラバンユニットがなくなったことで、このペナルティにも意味がなくなったと見えて廃止された。要は安易に建造補助をさせたくないという一念。

 ・商業生産:シールド生産を商業に変換することが可能に。2であったCapitalizationという施設と同じ役割。軍事ユニットは作り過ぎると維持費を取られるので、何も作りたくないケースに使う。ただ序盤は変換効率が異常に悪い(平気で1/5とかにされる)し、後半はユニット生産で忙しいだろうから、よっぽど優位に立ってる終盤くらいにしか便利だと思うときは来ない気がする。

 ・厭戦:共和制や民主制下の戦闘に対するペナルティ。ユニットの所属都市がなくなったことで、遠征ユニットによる不幸な人が出なくなったが、代わりに戦闘相手がいる間中、じわじわと不幸な人が全都市で増えることになった。相当辛いのでこの2つの政治体制で戦争するのはやめた方がいい。

 ・小不思議:世界の7不思議は相変わらず健在だが、他にも似たような働きをする小不思議が追加。これはどこの文明でも作れるが、各文明1個だけ。複数は作れない。とにかく7つ以上あるのに7不思議って一体なんなんだろう。最初に訳した人は今頃草葉の陰で泣いてるか赤面してるかのどちらかだと思う。小不思議ってのもすごい訳だし。

 ・都市施設:「ほとんど今までと一緒ですが、1つか2つ変わったものがあります。Civilopediaで確認しておいてください」とマニュアルに書いてあるが、こんな役に立たない文を書かないで頂きたい。1つか2つならどれだか書いてくれ。

 ・占領:都市上の戦闘や占領による人口減少は廃止。レベル1の都市でも占領可能。また占領時に都市を破壊する選択肢が追加される。下手に占領しても、市民感情を支配できないと元の鞘に戻ることがあるので、破壊は重要。


<技術進化>
 ・技術系統図:マニュアルには「技術の効果はあまり多くは変えてません。新しい技術が増えたのと、古いのを1つか2つ削りました。科学大臣の画面を見てください」としか書かれてないが、順番等は結構変わってる。確かに科学大臣画面で系統図が出るようになったので、今までのようにチャートと首っ引きでゲームをする必要はないし、そもそもチャート自体パッケージについてきてない。

 ・時代:2でも技術の時代という概念がうっすらとあったけど、あれは単にどこまで進んだか分かりやすくするための注釈だった。今回は明確に時代が分けられていて、その時代の技術の大半を開発しないと次の時代に進めない。よって変な偏った取り方をして特定の分野だけを進めることはできなくなった。文明によっては、新しい時代に入った時点でボーナス技術を貰えたりする。

 ・開発キュー:系統図の目標技術を直接クリックするだけで、そこまで必要な技術が自動的にキューに入れられる。便利。ちなみに今回は開発途中でも他の技術に変更が可能になった。もっとも貯めた開発値はそこで捨てられるので、そのまま持ち越せるほどおいしい話ではないが。


<外交>
 ・接触:他国との接触は文字通りユニットがすれ違っただけでもいいし、領土をかすめただけでもOK。なお接触権は外交での取引材料の一つと成り得る。あまり高く売れるものではないが。

 ・大使館設立:相変わらずWriting(筆記)が必要。外交官ユニットがなくなったので、今回の設立はメニューから選択して行う。設立時にいくばくかの金(数十G)が必要。大使館がないと、交渉は戦争と講和と領土侵犯に対するクレームくらいしか選択肢がない。Writingを開発すると首都に☆マークがつくので、これをダブルクリックすることで大使館設立メニューが開く。結構分かりにくいので注意。

 ・外交オプション:敵都市を覗く、技術を盗むなどの選択肢を外交オプションと呼んでいいのかどうか分からないが、外交官ユニットがいないのでメニューから選択する。結構金を取られるという話。

 ・スパイ行為:Espionage(スパイ)技術を開発し、Intelligence Agency小不思議を建設するとスパイメニューが選択できる。外交オプションに比べてできることが増えているが、かかる費用もきっと増えていることであろう。

 ・拡張された選択肢:取引に色々な要素が入り、金、資源、都市、他国との接触権等、取引の対象が各段に増えた。「講和してやるから持ち金全部と今後20ターン5Gずつ払え」と言うことすらできる。応じてくれるかどうかは知らないが。なお戦略資源も取引対象になるが、COMに哀願すると見返りは戦略資源3種類くらい要求してくるので、事実上取引できない気がする。

 ・世界地図と領土地図:地図情報も取引の材料となる。互いに知ってる世界地図を交換すれば、探検の手間が大いに省けることになる。領土地図は自国領土内の地図情報のみ。マニュアルには国境のみと書いてあるが、多分国境内の地図情報という意味であろう。


廃止事項
 ・科学配分制限:2で政治体制によって科学への税率配分が制限されていたが、3で撤廃。いきなり10-0-0が可能。科学だけじゃなく贅沢品配分も同様だが、贅沢品を制限以上にしたがる人は普通いないと思うので意図的に省略。

 ・ZOC:シミュレーション基本用語なので詳しく説明はしないが、隣接ユニットにより移動を制限されることがなくなったので、前線の隙間からひょいひょいと隙を突かれることがしばしば。ただ敵国境内では道路移動ボーナスはないので、移動力の高いユニットにだけ気をつければいい。一番厄介なのは空白地目指して突き進む開拓者だったりする。

 ・エンジニア:2ではSettlerの上位ユニットとしてEngineer(エンジニア)というのがいて、山を崩して丘にしたりできる強力なユニットだったのが、3は特に上位ユニットなし。Workerが特定技術によってパワーアップするだけ。

 ・キャラバン:ユニット編に書かれているんで別に再掲する必要なかろうに。色々困ったマニュアルである。

 ・寝返り:外交官やスパイユニットが消えたことで、敵ユニットを寝返らせることが不可能に。都市の寝返りはスパイメニューや文化度によって勝手に起こったり日常茶飯事。

 ・原理主義:時節柄、自主規制したんだろうか。タリバンテロともろダブる話だからねえ。

 ・上院:共和制や民主制で過去さんざん邪魔をしてくれた上院が消滅。3の大統領は議会をきっちり支配してる存在らしい。もっとも厭戦現象に見られるように、市民パワーが無視できなくなっている。


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