トゥデイ>皇帝、テニスをたしなむの巻
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むう、微熱が続きだるさが取れない。皇帝病か‥
フッ
その上深夜までのOLTで寝不足の上、前日には酒を飲んでいるという三重苦状態で会社のテニス大会に出場する事になった哀れな皇帝であった。
新小岩から西高島平までの道のりを考えると、9時の大会に出場するには7時半には出発せねばならない。しかしできればこんな状態でやりたくはない。やらずに済む方法としては
・雨天中止
・パートナーの先輩の欠席による不戦敗
・余自身の欠席による不戦敗
が考えられる。そこで、とりあえず第一の方法を実行する為にクラブハウスに電話をかける。‥‥話し中でつながらない。ふん、一般庶民どもが通信妨害するとはいい度胸だ。こざかしい。まあ晴れているから向こうで雨でも降って無ければやるだろう。
第三の方法は余のプライドが許さない。それにただでさえ都合で日時を交換してもらった身であるから、皇帝病で休むとは言えまい。そもそもこの病名で通じるかさえ怪しいのだが。
仕方なく第二の方法を取る。とは言っても余が直接手を下す訳にはいかない。金属バットで襲撃するなら昨夜の内に済ませておくべきであった。やむを得ず祈る。実際には祈ると見せかけて寝ているのだが。しかし無情にも電話が来る。
「何時に出る?」「7時半には出ないと」「じゃあ迎えに来てね」
‥実に快活な声であった。天気も期待できない以上、しぶしぶ出発するしか無い。1時間半の旅をして出場登録しようとすると、係員曰く
「いやあ、こっちはさっきすごい雨が降ってね、中止になったよ」
‥‥左様か。
結局往復3時間の旅は電車賃と貴重な体力を消耗したに過ぎなかったのである。
本日の教訓:確認の電話はあきらめずにまめにすべし
(94/ 9/18)
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