トゥデイ>皇帝、トマトを購入するの巻
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またおなじみの庶民派皇帝によるトゥデイな勝負のお時間です。本日のテーマはタイトルにもあります通り、「トマト」です。
そもそも余はトマトが好きである。極めて好きである。この世の野菜がトマトを除いて永遠にとれなくなっても全く困らないが、トマトが一年でも不作だったりするととても困る。もしトマト100個食べたら無料にしてくれる店があったら必ず入る。もっともまだそんなもの見たことも聞いたことも無いが。
昔「サラダの国のトマト姫」なるADVゲームが存在したが、それ以来、国王になるならサラダの国に限ると思ったものである。現在は皇帝なのでこの誓約は無効であるぞ、念のため。
さて、一人暮らしをしていると夕方に買い物に出なければならない。自炊にトマトは欠かせないので、いつもはスーパーで吟味しているのだが、その日はなんとなくチャリンコで通りかかった八百屋が気になったのだ。八百屋というのはチャリに乗ったまま買い物ができる点が便利なため、そのままで買うことにした。
「そこのトマトひとつ下さい」皇帝とは言えども、お忍びであるからには正体がばれてはならない。このように店員にも丁寧に話しかけるのが無難なところである。ちなみにひとつと言うのは、八百屋においてはひと皿とかひとかごを指すのであり、この時余が求めたのは一皿150円也のトマトである。
「はいよっ、好きなの選んでいいよ」おう、この威勢の良さが八百屋の八百屋たる八百屋らしさであるな。どれ、選べという事は余の見る目を試しておるのだろう。面白い、トマトを食べ続けて二十数年のこの皇帝に挑戦しようってのか。まあ5個と6個の皿があるが、5個の方が色がいいな。形なんぞどうでもいい、真っ赤に熟したのがたまらんのだ。ふーむ・・どれも色が良さそうなこいつだ、親父。
「へい毎度っ」いいねえ、その大きい声。思わず買って良かったという気分にさせられるよ。そういう気分で帰ってから買ったトマトを洗おうと取り出すと・・・・ヘタの周りが真っ青。・・・・親父め・・・・色のいい部分だけ上にしてやがったな・・。
本日の教訓:勝負師たるもの、できうる限りの情報収集をすべきである
(94/ 7/17)
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