トゥデイ>皇帝、リターンマッチに走るの巻
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毎度おなじみ皇帝の・・こらそこ、何を笑っている。また余が負ける話だと思っているのだろう、失礼な奴だ全く。
確かに余はここのところよく勝負に負ける。しかしだな、負けてそのままにしておく事は余のプライドがそれを許さない。ましてやトマトで負けたとあっては夜もロクに眠れぬ、八百屋の親父っ、剣をとれっ!
と言いたいのはやまやまなのだが、余は実は剣の勝負にはそれほど自信は無い。夜眠れないのは半分は暑いせいであることだし、ここは一つ、先日と同じ勝負で再びやろうではないか、親父。
「へい、らっしぇ」 あ、どうも。いかん。どうもその声を聞くと精神的に不利になる。見ておれ、今日はちょっと気合いが違うのだぞ。ふむふむ。む?その皿は?やけに色が暗いぞ?しかもやけに赤黒い感じの暗さだ。看板の影ではあるまいな。二度と同じ過ちは繰り返さぬぞ。調べてくれるわ。
ふむ、確かに影ではなく非常にいい色である。「それおいしいよ」あ、そうですか。・・くっ、また親父のペースだ。待て、裏を見てからだ。ヘタの周り・・よし。ふっ。親父よ、この皿だ。「毎度ありぃ」
さあて、帰って早速点検。触ってみる。
プヨプヨ
うひょー、こりゃ素晴らしい。触っただけでへこむぞ。今日中に食わないと腐るくらい熟してるわあっ。参ったか親父、余の勝ちだぞ、うわーはっはっはっ。
本日の教訓:勝負師たるもの、泣き寝入りするべからず
(94/ 7/20)
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