皇帝特選菓子




 皇帝はゲームをしながら菓子をボリボリ食う。ただ甘いものよりは塩味の菓子を好む。そんでもって皇帝はケチなので、100円ショップでしか菓子を買わない。その100円ショップでたまにえらく掘り出し物な菓子があるので、そういう心に残る菓子を世に広めるためにここに記す。100円ショップは売れ筋商品に敏感なので、きっと仕入れを拡大するだろうという目論見である。皇帝のすることには大抵裏がある。気をつけたまえ。


雷鳥(山中食品)

 俗に言うひねり揚げのガーリック味。ひねり揚げは大昔からある古典的菓子なので、果たして雷鳥が元祖なのか、「横綱」「大関」などの相撲的ネーミングのついたものが元祖なのか定かではない。今では無印のひねり揚げもいくらでも出てるので、もはや分類に収拾がつかなそうだが、色々食べてみると主に3系統に分類できる。

 サラダ味、塩味、ガーリック味。言ってしまうと簡単である。サラダ味と塩味はなかなか区別が微妙なのだが、塩味は事実上無味と言っていい。サラダ味は化学調味料の味たっぷりタイプ。そして3つ目のガーリック味こそ、この雷鳥である。代表的存在とかつけないのは、単純にこれ以外にガーリック味がついたひねり揚げを見たことがないからである。でもこの味付けがなかなか旨く、しかも100円ショップでもレアな存在のため、見たら5袋くらいまとめ買いしている。


ピーフライ(日乃本米菓)

 これも昔からあるピーナッツあられという菓子。早い話が小型かき餅だが、ピーナッツのかけらがまぶされているところが特徴。商品名で言うと「ぼんち」あたりが代表的存在。これもやはり系統があり、無印ものに多いサラダ系と「ぼんち」に代表されるこってり系。使用している油の違いだけな気もするが、味付けもちょっと違うんじゃないだろうか。この辺の材料推測に関しては全然自信がないので適当なことを言ってる。

 で、旨いのは後者のこってり系なのである。サラダ系は塩味がやや薄く、油の質のせいか食べた気がしない。ところが大抵の100円ショップにあるピーナッツあられはサラダ系であり、「ぼんち」はコンビニやスーパーでまともに買うと200円くらいするので、ケチな財布からはなかなかお金が出てこない。

 そんなところに出てきたのが、このピーフライ。100円で買える唯一のこってり系ピーナッツあられ。雷鳥ほどじゃないが、これもそこそこレアなので、見たら3袋くらいまとめ買いしていたりする。


揚げ餅(塩味)

 揚げ餅。これはどこの商品もあまり大きな差はないので、100円であればとりあえずOK。塩味が効いててなかなか旨い。まあ上記2つも合わせてみんな塩味の揚げ餅と言ってしまえばそれまでなんだが。たまに醤油味のものがあるが、こちらは当たり外れがあって、何を醤油に混ぜればこれだけ不味くなるんだという不思議なものもあったりする。


ビーノ(東鳩)

 15年ほど前に画期的に登場した豆スナック。ほかにも類似製品はいくつかあり、元祖は確かジャックだったはず。調べて見ると、どうやら後発のビーノが味の良さでジャックの築いた市場を食ったというマーケティング論の好例らしい。

 とは言っても、豆スナック自体の知名度が今一つ高くなく、同僚に聞いてみたら知らないとか言われてショックだったりする。まあビーノは100円ショップでなくとも、スーパーで98円くらいでよく売ってるので入手難易度は限りなく低い。色々と味をつけた派生バージョンがあって、季節限定の酢昆布ビーノは意味がさっぱり分からなかった。わさびビーノは頭痛がするくらいわさびが効いてて、味わうどころではない。後頭部はまずいだろやっぱ。そういうわけで、ノーマルビーノが一番旨い。


ミカン缶(どこでもよし)

 皇帝はトマト皇帝と普段名乗っているが、冬季限定でミカン皇帝と名乗ることがある。ミカン実物が非常に好きなことに由来するのだが、シロップ漬けの缶詰もまた格別なものがある。風邪を引いたときにこれを食べると、全く体調は変化しないのだが何となく治る気分になるところが素晴らしい。味はどこのメーカーでも基本的に変わらないが、無印ものは皮が取り切れてなくて不愉快な食感だったことを今でも根に持ってる。かれこれ10年前の話だが。


黄桃缶(どこでもよし)

 子供の頃これはダチョウのタマゴであると父親に教えられ、高校生くらいまで信じていたという恥ずかしいトラウマにリンクする美味しくも悲しいアイテム。いやあの大きさと言いてかてかさ加減と言い、シロップが白身的な役割をするところと言い、これほど傑作なウソもあるまいと今でも大いに感心している。娘にも確実に世襲してやる必要があると固く心に誓っている。


杏仁豆腐(中華街)

 上記2アイテムが含まれている、恐ろしく贅沢な中国三千年の味。市販の安物はただの白いゼリーに過ぎないが、中華街のまともな店で食べる杏仁はちゃんとアーモンドの味が微かにする。大体料理の味は杏仁の味のレベルと直結している場合があり、旨い杏仁を食べたければ料理の旨い店に行く必要がある。ドケチな皇帝のほぼ唯一の贅沢をするひととき。




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