MTGガッデム大会記 第5回 居城杯

(2000/8/6〜8/9)

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8/6(日)
 珍しくMTGのできる人間が6人も揃い、急遽第5回大会の開催となる。面子はいつものTuft、JIU、omasu、それと新顔のHasssy、むろふう。Hasssyは忙しさに退役になったものの、現役時代はそれなりに銀ガレの強豪として堅実な手腕を発揮していたことがある。むろふうは私と共に日本にMTGが入ってきたばかりの頃から始めたメンバーで、最初から青使いのスタンスを崩していない。もっとも腕の方は、勝利とは別の目標に向かう傾向が強いので、決して強いプレイヤーではなかったりする。

 新顔がソフトを導入するのにいささか手間取ったものの、ドラフト開始。使用パックは、Mirageブロック以降を知らないむろふうに配慮して、過去のカードの再録が多い基本パックであるUrza's Saga、Tempest、そして懐かしのFallen Empire。

 まずはUS。初手が凄まじい顔ぶれとなり、Pestilence(*1)、Endless Wurm(*2)、Acidic Soil(*3)、Outmanuever(*4)などとどれを取ってもいいようなものだが、1枚で敵の複数のカードを除去できるもの、という概念を優先してPestilence取得。Endless Wurmは強烈なのだが、機能させるためにはEnchantmentを入れてやる必要があり、生物が減って総合的に手数が減るのを懸念した。しかしそんな選択をあざ笑うが如く、次のパックにはWinding Wurm(*5)が。こんなデメリットのない巨大生物を出されてはどうにもならない。黒のSpined Fluke(*6)に後ろ髪を引かれつつ、押さえることにする。他にも緑が入手できるのであれば、黒緑でも構わない。
 そう考えた直後にArc Lightning(*7)が来るから手に負えない。Looming Shades(*8)を涙を飲んで見逃し、1枚で小型複数を除去できる火力を取る。ここで赤を意識してしまい、以前活躍してくれたShivan Gorge(*9)につい手を伸ばしてしまうが、これは後から考えるとミス。Hollow Dogs(*10)、Looming Shadesのいずれかを取るべきであった。まあしかし次になぜか流れてきたVile Requiem(*11)を取得できるなど、順調に黒と赤の生物を集めることに成功。大体色が決まる。

 Tempestでは初手にDauthi Slayer(*12)とSearing Touch(*13)が来て悩むが、過去の経験からBuybackが機能し始める確率がそれほど高くないイメージがあるので、よりダメージを与える率が高そうなDauthi Slayerを取る。あとはそれほど強烈なカードはなく、Fireslinger(*14)やDistubed Burial(*15)などの黒赤をじっくり補強。中にはMinion of the Wastes(*16)という秘密兵器も。

 Fallen Empireは禁止カードになったほどの凶悪カード、Hymn to Tourach(*15)を期待するがさすがに出ない。地道に生物を取って終わる。緑は完全に捨てて黒赤に色は決まるが、前回の失敗に懲りたので土地を16枚入れることにするとカードが入り切らない。ダイエットに悩んで悩んで、できたのは以下のようなデッキ。

SetUrza's SagaTempestFallen Empire
1PestilenceDauthi SlayerBrassclaw Orcs
2Winding WurmFireslingerNecrite
3Arc LightningDisturbed BurialDwarven Soldier
4Shivan GorgeMogg FanaticMindstab Thrull
5Vile RequiemWatchdogNight Soil
6Skittering SkirgeSandstone WarriorIcatian Moneychanger
7RetromancerGiant StrengthMerseine
8GumaMinion of the WastesSpore Cloud
9Goblin War BuggyCoercion-
10Goblin MatronSpell Blast-
11Viashino RunnerBoil-
12Goblin CadetsEndless Scream-
13ScrapMogg Raider-
14FalterCoiled Tinviper-
15RazeNatural Spring-

デッキ内容
黒生物黒呪文赤生物赤呪文その他
Skittering SkirgePestilenceRetromancerArc LightningWatchdog
Dauthi SlayerVile RequiemGoblin War BuggyGiant StrengthCoiled Tinviper
Minion of the WastesDisturbed BurialViashino RunnerFalterShivan Gorge
NecriteCoercionFireslinger7 Swamps
Mindstab ThrullMogg Fanatic8 Mountains
Brassclaw Orc
Sandstone Warrior
Goblin Matron
Mogg Raider
Guma


そしてなぜかテンションの高い連中が残って徹夜の決闘を開始。私もどうせ日曜出勤で、立会いのみの暇な業務なので徹夜してしまうことに。初戦は対Hasssy。

対戦成績:
対Hasssy戦 緑黒
第1戦 ×
 敵にいきなりPestilenceを出され、何故こっちの戦略兵器がむこうにあるのかしばらく理解に苦しむ。Commonであることを考えれば、6パック中2枚あることは十分考えられるのだが、実に納得がいかない。結局Acridian(*1)を除去する方法がないまま、Torture Chamber(*2)まで活用する敵に思うようにやられて敗北。いいとこなし。ガッデム。

第2戦 ○
 相変わらず序盤のAcridianに苦戦するが、今度はこっちがPestilenceを出して主導権を握る。しばし膠着の後、生物戦で押し負けそうになるが、秘密兵器のMinion of the Wastesに5点の生命を与え、Falterで地上をすり抜けて大逆転勝利。

第3戦 ×
 重度のランド事故。山が1枚あるだけでマリガンするかどうか悩んだものの、手札に山1枚で出せるGoblinが2枚あったのでそのままプレイ。これが間違いの元。敵がWild Dogs(*3)を出すというヘマをやらかしたので、Mogg Fanaticですかさず戴き、この犬が殴る事で敵のライフを7点も削ることに成功する。さすがにそこまで来るとまともにカードを出されるので、7順目にして引いてきた山からの反撃も間に合わず敗北。ガッデム。最後はここでFalterを引いてくれば、という状況にまでなったのだが。ドラフトで最後まで残っていた割に実は使える戦略カードらしい。もう少し評価を上げてやる必要がある。


対むろふう戦 青
第1戦 ○
 青はドラフトしていてもろくな生物を見かけなかったので、何が秘密兵器なのかとややわくわくしている内に殴り勝つ。

第2戦 ○
 さすがに2試合目には秘密も明かされるだろうとわくわくしている内に殴り勝つ。どうやらまともなデッキになっていないらしいことが判明。ほろり。


8/7(月)
 JIUと対戦。

対戦成績:
対JIU戦 赤青緑
第1戦 ○
 相手は引きが悪いのか、Metrognome(*1)しか出ないので存分に殴る。Fireslingerがいる状態なら全然脅威になり得ないのである。

第2戦 ○
 Skittering Skirgeで先制する。このまま殴って勝てるかとも思ったが、相手のLightning Elemental(*2)が出るとそうもいかない。地上のブロッカーにSandstone Warrior(*3)を召還してSkirgeを失う。このブロッカーがLightning Blast(*4)で焼かれ、かなりピンチになるが、なんとか耐えてVile Requiemで敵生物2匹除去。一度場がきれいになる。
 ここから小型生物を連発で出して数で押してくる敵に対して、Goblin Matron(*5)の能力でGoblin War Buggy(*6)を呼び、Arc Lightningで2匹除去というお手本のような逆襲に転じる。そしてFireslinger召還、Disturbed BurialによるSkirgeの復活と攻めの手を緩めない。そのまま絶望して敵降伏。

 次にチャンプのTuftに戦いを挑む。

対戦成績:
対Tuft戦 白緑
第1戦 ○
 最初の生物であるDauthi Slayerを召還するのが3順目になるという若干の遅れを除いては、どんどん生物を増やして順調に進める。Pestilenceもちゃんと出るが、これはAngelic Page(*7)により剥がされる。一度敵のCongregate(*8)により8点の回復をされてしまうが、それとて一時的な時間稼ぎに過ぎず、圧倒的な兵力をもって攻め落とす。

第2戦 ×
 Pestilenceが出てくれるのは有難いのだが、手札がまるで出せないカードだらけ。Brassclaw Orc(*8)で攻撃してみるが、返って来る攻撃ダメージは6点とか7点では勝負にならない。Monk Realist(*9)でPestilenceを剥がされてしまっては、何の望みもないので投了。ガッデム。

第3戦 ×
 序盤敵の小型生物の大軍に襲われるが、Coiled Tinviperをブロッカーにして膠着状態に持ち込む。その間にShivan Gorgeで地道にダメージを与えて、更に戦略兵器Pestilenceで場の支配を企む。こうして生物が増えていく膠着戦に決着をつけたのは、敵の超巨大生物、Endless Wurm。維持の為に入れたとおぼしき無意味なEnchantmentを食べて襲いかかってくる。ここでTrampleに関する新ルールを知らずに、次のターンでの反撃をFalter単騎待ちで考えていたものの、やはり引けずに敗北を喫する。どうやら現在のルールではTrampleは複数ブロッカー全部のタフネスを貫通させる必要があるらしい。それを知っていたら全員でブロックしたものを。ガッデム。


 そのままの勢いで最終戦をomasuと開始。

対戦成績:
対omasu戦 赤
第1戦 ○
 Goblin MatronからMogg Fanaticを呼び出し、Coiled Tinviperも出して序盤の猛攻を仕掛ける。敵のScrapにより攻撃力を削がれ、Viashino Weaponsmith(*10)にしばらく殴られるものの、Vile Requiemによりもう1匹ともども葬り去り、あとは殴り放題。Shivan Gorgeも併用して無難にしとめる。

第2戦 ○
 敵のMindstab Thurll(*11)により有力な手札3枚を失い、途方に暮れる。唯一残したこちらのMindstab Thrullは、普通に攻撃に使うことにして敵のライフを削ぎ、更にPestilenceで敵のSpined Flukeを無力化。Shivan Gorgeも合わせてじわじわと攻め寄せ、そのまま押し切って勝つ。


<総括>  黒赤で作ったつもりのデッキだったが、初戦プレイしてみて赤が主力であることに気付き、以後サイドボーディングは毎回沼を1枚山に交換していた。これはデッキ構築ミス。ただドラフトに関しては大きな間違いはなかったのではなかろうか。強いて言うなら黒の生物を何度か見逃したことで、赤の小型生物に偏ることとなったことだが、結果論から言えばこれで勝利を掴んだことも少なくない。Falterの価値は見直すことにした。地上を通過できるのは想像以上に強い。
 プレイングも大きなミスはなし。Hasssy戦の土地事故、Tuft戦のTrampleルールの2つを取っていればというところだが、事故は1度くらいは付き物だし、後者はその時点でのライフ差から言って勝てる見込みはあまりない。総合2位になれたのは妥当な結果ではなかろうか。

第5回 居城杯  優勝 Tuft
 ColorTuftTomatoHasssyomasuJIUむろふうTotal
Tuft白緑
2-1

2-1

2-1

2-0

2-0
○○○○○
10-3
Tomato黒赤×
1-2
×
1-2

2-0

2-0

2-0
○○○××
8-4
Hasssy緑黒×
1-2

2-1
×
1-2

2-0

2-0
○○○××
8-5
omasu×
1-2
×
0-2

2-1
×
0-2

2-0
○○×××
5-7
JIU赤青緑×
0-2
×
0-2
×
0-2

2-0

2-1
○○×××
4-7
むろふう×
0-2
×
0-2
×
0-2
×
0-2
×
1-2
×××××
1-10


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