天下統一 北条家の場合



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 北条家は戦国時代で私が一番好きな大名である。どんな戦国ゲームでも、プレイできる限り最初は北条家と心に決めている。有力大名で、秀吉に討伐されるまでかなり長期に渡って活躍した大名なのに、なぜか世間での人気は今一つ。武田、上杉や毛利、島津に比べてやはり華がないのだろうか。大河ドラマでも、敵役としてさえほとんど出てこない(初代の北条早雲という例外もいるが)。地味だけど、どんなゲームでも結構いい評価をされていたりするのである。もう少し世間に見直されてもいい気はする。

 天下統一では、北条氏康自身が戦闘12政治12という安定した数値を誇るが、やはり地味である。他に猛将と呼べるのは北条綱成の戦闘12だけで、基本的にあまり人的資源は豊かではない。5年間に出てくる使える武将は政治13の松田憲秀くらい。

 北条家の強みはむしろその地勢にある。最初から相模は100%統一になっており、いきなり全国最大石高を誇る武蔵に攻め入れることができる。背後に当たる甲斐、駿河とは三国同盟により、開始時から同盟が結ばれていて攻めこまれる心配はないので、武蔵攻略に専念できるのである。このゲーム、序盤から中盤は武将の質より兵力であり、その兵力を生み出す武蔵の存在は北条家をゲーム最強大名家にする可能性を生み出すのである。

 解説はその辺にして、まずは武蔵攻略。扇谷上杉を始め、独立勢力にも別に大した敵はいないのだが、城がやや堅め。それと戦闘10内政10と非常に使いやすい太田資正がいるので、できれば殺さず配下にしたいところ。ちなみにこの太田、史実では三楽斎と名乗る太田道灌の子孫であり、生涯北条家に敵対する大名家を転々とした経歴の持ち主である。一体何がそんなに気に食わなかったのか不明であるが、ゲーム中ではそんなことお構いなしに引き抜きできるので問題なし。2年で武蔵を完全制圧。

 ここまでは絶対パターンなのだが、この後はいくつかコースが選択可能である。

1.北上して早めに上杉を倒す
 このゲーム最強の戦闘16を誇る上杉謙信、ほっとくと絶対北条最大の敵となるので、早めに倒すか同盟を組むかの選択をしないと、大苦戦すること必至である。上杉は初期設定で越後を統一してない豪族から始まる上に冬や春の雪で遅れるので、一直線に北上すれば敵が越後を統一するかしないかの頃にぶつかることになる。武蔵の生産力を持ってすればまず負けないはずであるが、何しろ戦闘16なので残り3年では決着がつかない可能性が高い。長期的には絶対に放置できないが、5年限定なら別にほっといてもいいのである。却下。

2.武田との同盟を破棄する
 上杉と武田両方を敵に回すのはあまり現実的ではない。史実ではこの関東三国志をやってしまったが為に失敗したのである。少なくとも上杉とは同盟を結ぶか、越後統一をする前に事を済ませるかしないと、質では絶対に勝てない。同盟破棄によるデメリットは、配下武将の忠誠度低下である。これは5年間に限定すれば、ほとんど謀反は起こらないのでまず無視して良い。

 メリットとしては、人材の宝庫である甲斐を手に入れることが何よりも大きい。武田二十四将と呼ばれた人材がほとんどここに登場するのである。そして甲斐を通じて美濃、尾張と言った西に進出できる点。同盟を破らないと、三国同盟で西進のルートをほとんど塞がれてしまい。関東・東北のみで止まってしまうのである。武将が増えれば増えるほど、同盟破棄の被害が深刻になるので、破るなら早い内というのは理にかなってはいる。がしかし、これらのメリットもまた、5年間というルールの下ではあまり効果を発揮しないのである。却下。

3.関東一円を制圧する
 一番無難で堅実な案。武田、上杉以外なら北条が負ける理由がないので、佐竹、里見を併合してしまって関東王国を築くのである。メリットとしては、関東はどこも石高が高いので、5年間の石高を争う場合はどう考えてもこの案しか有り得ない。長期戦になると、武田や上杉の扱いに困るという案があるのだが、それでも関東を制圧してから対決すればいいという理由から、製品版でもこの案を常に採用していたりする。


 他にも今川との同盟を破棄するという案もないでもないが、メリットがあまりにも薄いので割愛。よって関東制圧に走ることにする。武蔵からどこに出るかであるが、まず一番成長する可能性がある佐竹を最初に倒すことを念頭に置き、東の上総は無視して北の上野(註:「うえの」じゃなくて「こうづけ」と読む)に。上野の大名は山内上杉家、ここには長野業正という戦闘力14のつわものがいるのだが、何しろ大名が弱過ぎて北条家が入る頃には9割方滅亡しているので関係なし。独立勢力をざっと掃除する。しかし目的は常陸なので、上野は余剰兵力で掃除し、入ったらすぐに下野に東進。ここにいるのは宇都宮家、独立勢力ともにろくなのはいないし城は全部5前後なので楽勝。主力でどんどん片付ける頃には、国内統一を終えた佐竹が攻めてくる。ここまで1年ちょいで1554年に入った頃である。

 上野が片付いた頃には上杉がやってくる。適当に攻め入る余力があればいいが、下手に越後入りすると上杉と本格交戦になる上に、雪で動きを止められるので、5年限定の今回は同盟を結んで里見征伐に力を注ぐことに。東はと言うと、佐竹ごときは敵ではないので、あっさり常陸を占領、そろそろ下総に入る。下総の大名が古河公方である足利家だが、実力は皆無なので滅びてることがほとんど。生きていても踏み潰せるレベルなので、ここまで来たら敵は時間だけである。1555年末までに里見を滅ぼすべく上総にまで入るが、タイムアップで城2つを残して終わる。


最終成果:274万石
1555年冬時点での版図



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