天下統一 今川家の場合



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 今川義元。戦国時代ではかなりの大御所として、全国に知られたはずの大名なのだが、なぜか人々の記憶には「織田信長にやられた人」としてのイメージしかない。栄光の人生のはずが最後にミスを一つやらかしただけで永遠のやられ役となった、実にかわいそうな人である。大抵の戦国ゲームはこのイメージを踏襲して、今川家を弱く設定してある。ちなみに義元の能力は軍事6の政治16。政治が最大に評価されてる辺り、天下統一はまだ今川贔屓な方である。

 本人以外はもう雑魚の集まりである。最大の戦力は軍事6の鵜殿長照。上杉家をプレイしたばかりだけに、そのギャップに苦しむ。たださすがに初期設定から駿河は統一してある。史実では既に「東海道一の弓取り」などと呼ばれる大名だったのだが、天下統一では初期設定は最大1ヶ国というルール決めがされているらしく、駿河一国に閉じ込められている。

 今川の場合、ルートを論じるのはかなり後になる。何しろ織田信長の台頭を防がないことには未来がないし、北の武田、東の北条とは初期状態から甲相駿三国同盟が締結されているのである。とにかく一刻も早く西へ。これが第一目標である。まず遠江を速攻で落として、三河もできるだけ早くまとめる。この際、長篠城は西進コースから外れているので、後回しにしても構わない。今川軍は野戦においては涙が出るほど弱いので、とにかく兵力を集中し、なるべく野戦を行わずに敵を篭城させるのが上策となる。

 三年で尾張を制圧した頃に、なぜか同盟国の武田信玄死亡の知らせが。よくあることで、コンピュータ武田は下手なので、よく信玄を討死させる。そのため三国同盟とは言っても、割と簡単に破棄されるものとなっている。この機に甲斐に侵攻、敵の動きが遅い内に三城の内二城を貰う。残りの一つは北条がすかさずガメる。武蔵制圧もできないくせに、こういうときだけコンピュータ北条はソツがない。

 尾張を支配すると、かなり話は楽になる。兵力補給地としても、人材供給地としても優秀なので、事実上これで天下を取ったも同然である。この先のコースなど、もうあちこちに手を出せばいいだけである。今川は初期兵力が多いおかげで、かなり兵力を増やしやすい傾向にあり、また義元の類稀な政治力のおかげで、CPは使いたい放題、金にも余裕があるので好きなだけ攻めに行ける。まずは軍事15のスーパーじじい道三が攻めてくる前に美濃攻略、そして石高重視で伊勢、越前、近江などを攻め取る。

 がしかし、越前は北陸地方に属し、冬・春ともに大雪に閉じ込められる確率が存在する。1554年冬、55年春とここで主力が足止めを食らい、思うように軍が進まない。更には浅井・朝倉・六角の抵抗を力で鎮めるには今川家はやや迫力不足であり、あちこちで攻め落とせない城が出てくる。なんとか伊勢、北近江は制圧するものの、越前は55年冬も大雪に阻まれ、南近江は六角の抵抗に、大和は三好の大軍にいずれも追い払われて支配ならず。資金が豊富という利点が軍事力の弱さにより打ち消され、最終的にはあまり大したことのない戦績に終わる。


最終成果:285万石
1555年冬時点での版図



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