ボードゲーム 2013年




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2013年
皇帝年間ゲーム大賞 「セレニッシマ」 原題:Serenissima

選考理由:
 

 戦術級地中海海戦シミュレーション。戦闘と輸送と交易を同一次元上で表現したガチガチ硬派な作品。金=VPなので、交易で利益を上げることが最大の目的ではあるが、余計な出費はそのまま敗北につながる。さりとて出費を惜しんで軍備を怠るとトップ叩きに耐えうるはずもなく、そのバランスの見極めが非常に難しい。ルールを覚えることは難しくないが、勝つことは難しいという、本大賞の選考基準にがっちりとはまる。


最終ノミネート 「グレートジンバブエ」 原題:The Great Zimbabwe
選考理由:
 アフリカ呪術模様が印象的な、不思議な陣取り。マップ上の資源を使った一次産業、一次産業を使った二次産業から作られる商品を使って拠点をアップグレードして、いち早く目標点に届いた者が勝つ。選んだ神や産業次第では目標点が上下するため、うかつな手を打つと文字通り勝利が遠のく。

 習熟してくると思ったより早くゲームを終わらせることができること、そして牛(=金)を増やしてる暇がないことに気づく。一次と二次と拠点ではそれぞれ射程範囲のルールが異なるという複雑さから大賞を逃がす。


2013年皇帝年間ゲーム大賞 選考過程
[ノミネート作品](5点満点評価中5点、この中から大賞が選出される)

グレートジンバブエ(ボード) 5
 最終ノミネート。

セレニッシマ(ボード) 5
 大賞受賞。


ツォルキン(ボード) 5
 歯車を回すワーカープレイスメント。ターン経過と共に効果が大きくなったり変質したりするワーカーをどこまで我慢できるかを競う、洗面器に顔突っ込んで誰が音を上げるか我慢大会、略して洗面器。要素が結構多くて、勝ち筋も複数あると思われるので研究のし甲斐がありそうではあるが、その分ちょっとルールが複雑での美しさに欠けたためノミネートを逃した。


ボート&ロード(ボード) 5
 木材や石材を生産して運んで加工してと徹底的にミクロマネージメントなヘクスシミュレーション。あちこち細かいくせに、得点ルールだけは大雑把という残念なバランスが最大の難点。


[その他今年初めてプレイした作品](大賞の選考外、数字は5点満点評価)

ベーゼンシュピール(ボード) 3
 極めてシンプルな株売買ゲーム。イベントカード次第で上下する株価を予想しながらうまく売り抜ける拡大再生産タイプだが、なんせイベントカード次第なので、安い序盤に仕込んでおこうと全財産を賭けると、次の瞬間には破産してゲームオーバーになったりする荒っぽい展開が待っている。拡大再生産なので、一度走り出したトップを抜くのが容易ではないというバランスの問題はあるが、株売買を手軽に味わえる貴重な作品。


ルール石炭輸送(ボード) 4
 ルールはゲームのルールじゃなくてドイツのルール地方のこと。川下りで運んでいく石炭が段々削られて小さくなっていく縮小再生産という珍しいジャンル。


クー(カード) 4
 それぞれ特殊能力をもったカードが2枚配られるだけ、というシンプルなルールで渾身のブラフをかけていくカードゲーム。多人数でやると熱い。


City Vision(カード) 4
 ダイスを振って街から収益を上げるという同人作品。街コロ(カード)とコンセプトが似てるが、ただの運ゲーにせず、毎ターンの収益と終了時ボーナスを秤にかける戦略性がある分、高評価。


レジスタンス:アヴァロン(カード) 3
 正体隠匿系カードゲーム。ミッションメンバーを指定してその結果から正体を推測することで、人狼(カード)のようにゲームから排除されることがないのは大きい。が、そもそもこの系統苦手なので低得点。


ピラニアペドロ(ボード) 2
 ファミリーゲーム。伏せて出したカードがいつ解決されるかをハラハラしながら楽しむ。しかしたったそれだけのためにリアル石をコンポーネントとして使う意味はあるのだろうか。


TORIDE(ボード) 1
 2vs2のチーム戦のトリックテイキング同人作品。出すカードには一方でボードで戦車が動く効果もあり、そしてトリックの勝者が戦車を操る。敵に攻撃を当てるとVPをごっそり奪えるため、途中経過と関係なく、最後に攻撃を当てた人が勝つ。なにか組み合わせたかったんだろうけど、どうにもゲームになってない感が強い。


デスラー暗殺計画(ボード) 1
 原作ゲームなので原作知らないと何ひとつ楽しめない。




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